20勝分の価値

将棋界に村山聖という棋士はご御存じでしょうか?将棋を知らずとも、この名前を知っている人はいるかと思いますが、幼少期から腎臓の難病「ネフローゼ」を抱えていた村山は、プロ入り後に癌を患う。入院や手術を繰り返しながら、将棋を指し続けた。

最高クラスであるA級まで上り詰め、幼い頃から夢見たタイトル「名人」を射程に捉えたが、道半ばで病に倒れた。1998年に29歳の若さで亡くなった。

彼には「名人」になるためには、避けては通れない道があり、それは1996年に前人未到の七冠を達成し、現在まで20年以上にわたり将棋界のトップに君臨する羽生善治三冠(当時)

「東の羽生、西の村山」と並び称されるまでになった村山聖九段は晩年に

「羽生戦は20勝分の価値がある。極論を言えば、ほかは負けてもいい。」と執念を燃やし続けていました。

難病という運命と供に人生を将棋に全て懸ける情熱は、今もファンのみならず心に残っていることでしょう。。

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