コンフォートゾーンからの脱出

コンフォートゾーン、聞いたことがありますか?
コンフォートゾーンとは、「自分にとって居心地のよい空間や領域」のこと

僕たち人間の脳は、何が何でもコンフォートゾーンに留まるようにできています。心理的には、安心安全な「現状」に留まろうという脳の仕組みで、身体的になると、南極でも体温36.5度を保つように留まろうとします

このコンフォートゾーンに留まるために人間が持つ機能を「ホメオスタシス」と言います。これは私達の遥か昔、祖先から人類の発達過程のなかで生き抜くためには必須とした機能です。ホメオスタシスが備わっていない場合、素手

マンモスに挑んだり、崖から飛び降りたりします。当然死にます。ホメオスタシスが備わっていない人間は子孫を反映させることができないので、絶滅しました。そのため、私たち人間は本能的に、脳の働きとして、「変わりたくない」「コンフォートゾーンに留まりたい」という仕組みを持った存在なのです。現状がコンフォートゾーンである限り、人は現状に留まります。

「なりたい自分」を想像して、普段より朝早く起きて行動すると思っても、

実際にはできない。これは「コンフォートゾーン」という仕組みのなかに存在

している証拠です。現状から変わりたいと思ってただ行動できたとしても、現状がコンフォートゾーンである限り、必ず現状に戻ってきます。人が本来、兼ね備えている仕組みからいえば、変化できないのは当然ともいえます。では、「なりたい自分」を、想像してどうすべきか?現状に戻すホメオスタシスの働きともうひとつあるのがRASで、これはReticular Activating Systemの略で、日本語に直すと脳幹網様体賦活系。難しく聞こえますが、一言で言うとRASとは脳の情報収集機能のこと。

RASは無意識のうちに自分に必要なことを捉えて不必要なことはシャットアウトします。

例えば騒がしいパーティーで目の前の人の話だけを聞くことができるのもRASが機能しているためです。なりたい自分を設定することにより必要とされてなかった情報がRASによりインプットされてきます。情報を得て行動したときにホメオスタシスの働きによりコンフォートゾーンに戻そうとします。ホメオスタシスは強大で意識と衝突してもホメオスタシスが勝ります。

早起きをしようと思っても実際、朝になっても起きれない、